2025年も終わりに近づき、肌寒さを感じる日が増えてきました。

来月は2カ月に一度の年金支給日ですが、年末年始は何かと物入りで、やりくりに頭を悩ませる方もいらっしゃるかもしれません。

公的年金だけでは少し心もとないと感じることもあるなか、実は年金の収入や所得が一定基準以下の方を対象に、年金に上乗せして支給される「年金生活者支援給付金」という制度があります。

ご自身が対象になるか知らない方も多いこの制度について、どのような方がいくら受け取れるのか、手続きはどうすればよいのか、基本からわかりやすく解説していきます。

1. 年金生活者支援給付金とは?制度の基本を解説

年金生活者支援給付金とは、年金受給者の生活を支える目的で創設された制度です。

対象となる人には、2カ月に1回、公的年金の支給日にあわせて年金生活者支援給付金が振り込まれます。

なお、年金生活者支援給付金は、基礎年金の種類に応じて「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類あります。

それぞれの所得要件を満たす基礎年金受給者が、この給付金の対象となります。