2.4 ポイント4:家計を見直し、無駄な支出を削減する

安定した老後を送るためには、収入を増やす努力と同時に、支出を賢く管理することも重要です。

家計簿アプリなどを活用して日々の支出を可視化し、定期的に見直す習慣をつけることで、お金の流れをコントロールしやすくなります。

とくに、保険料や通信費、サブスクリプションサービスなどの固定費は、一度見直すだけで長期的な節約効果が期待できます。

ただし過度な節約は、生活の質を低下させる可能性があります。

趣味や交際費など、心豊かな生活に必要な出費は維持し、メリハリのある支出管理を心がけましょう。

2.5 ポイント5:年金以外の収入源を確保しておく

公的年金だけに依存する生活は、将来的なリスクが伴います。

複数の収入源を持つことで、経済的な安定と精神的な安心感を得られるでしょう。

定年後の働き方として、再雇用やパートタイム、あるいは自身のスキルを活かしたフリーランスなど、多様な選択肢があります。

総務省の「統計からみた我が国の高齢者」によると、65〜69歳の就業率は52.0%、70〜74歳でも34.0%と、シニア世代の就労意欲は依然として高い水準です。

「働けるうちは働く」という選択肢と、「資産に働いてもらう」仕組み作りを両立させることが、豊かな老後を実現するための鍵と言えるでしょう。

3. 将来を見据えた資産形成の第一歩

ここまで、「定年後もお金に困らない人」に共通する5つのポイントについて解説しました。

また、20歳代から70歳代の「単身世帯」「二人以上世帯」における「年代別の平均貯蓄額」も見ていきました。

豊かな老後を迎えるため、将来、医療費の負担が増加したり、計画していた積立が困難になったりするリスクにも備えられるような資産形成ができるとよいですね。

今回ご紹介した「定年後もお金に困らない人」に共通する5つのポイントは、いずれも継続することが成功の鍵となります。

まずはご自身の「家計」「資産全体のバランス」「年金の見込額」など、状況を把握するところからはじめてみてはいかがでしょうか。

※この記事は再編集記事です。

参考資料