こちらも子どもがいない家庭ですが、生活費も家事もきっちり折半というパターンです。話を聞いている限り、旦那さんと奥さんの帰宅時間にもそれほど差はない様子。職場の同僚同士の結婚だったため、給料的にも大きな差はないとのことで、家事と育児のきっちり折半が実現しているのだそう。これならかなりフェアですよね。

これが成り立つのも職場の同僚同士の結婚だったということが大きいでしょう。「ほかの共働き家庭では奥さんが大変ということを聞くが、うちはかなりフェアなほうだと思う。旦那も一人暮らしが長かったので家事は一通りできるというのも大きい」と話す奥さん。確かに、旦那さんと家事の分担をしようにも、旦那さんが家事ができなかったら教える手間もかかりますし、最悪「自分でしたほうが早い」と自分でやってしまいそうですよね。

「子どもができてもできるだけフェアにやっていくつもり」と話してくれました。育児による時短勤務は奥さんに任せるようですが、旦那さんも休みがとりやすい職場なので子どもの病気やケガには2人で交互に対応する予定だそう。「旦那と2人で平等に育児に参加したほうが子どもがパパを好きになると思う」と話してくれました。

奥さんの方が稼いでいても家事も請け負っているパターンも

最後は、奥さんの方が稼いでいるパターンです。女性の社会進出も進んでいますし、今後このパターンに入る可能性がある家庭も出てくることでしょう。このご夫婦は、奥さんは大手金融機関勤務、旦那さんは建設系の中小企業に勤務しており、同い年と言えどもそもそも収入の差があったのだそう。しかし、「収入には業界によって差があることは理解している」と話す奥さん。

時短勤務をしても収入は奥さんのほうが上で、旦那さんは営業職のため元々給料に「みなし残業代」が含まれていることもあってそれほど年収は高くないとのこと。それでも「収入は業界格差だし、長時間労働もそういう環境だから仕方ない」と割り切っています。

普段は奥さんが時短勤務で早めに会社を出て子どもを迎えに行き、そのまま家事をスタート。子どもが寝た後に旦那さんが帰宅。先に子どもにだけご飯を食べさせて、奥さんは旦那さんと一緒に食べるのだそうです。

ただ、「今は何とか生活が回っているものの、私が体調を崩したときには悲惨だった」と言います。奥さんはこの冬インフルエンザにかかり、そのときは旦那さんが頑張って早く帰宅し、なんとか家事と育児をこなしたのだそうですが、不慣れな分上手に家事を回せずに部屋が汚れたり、洗濯物が溜まったりして大変だったのだとか。普段から旦那さんも家事ができるようにしておいたほうが今後のためかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか。夫婦の形にもいろいろとありますが、家事や育児、生活費の分担は悩むところですよね。これといった正解がなく、個人の家事、育児のスキルに寄りかかってしまう部分も多いもの。奥さんの負担が大きくなっているパターンでは、奥さんが体調不良などで動けない状態になると一気に崩れてしまうこともあります。もしどこかに無理があると感じている共働き世帯は、今の分担を見直してみるのもいいでしょう。

大塚 ちえ