2.4 長期的に取り組むとリスクも減少
投資というと「リスクが高い」「怖い」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。特に、定年を控えた50歳代では、大きなリスクを負いたくないでしょう。
しかし、積立投資は長期的に続けることで、実はそのリスクを大きく軽減することができるのです。50歳から始めても、65歳や70歳までの15年から20年の期間があれば、市場の短期的な変動に左右されにくく、元本割れのリスクを限りなく減らした投資が可能になります。
経済市場は短期的には上下に変動していますが、長期的に見ると右肩上がりの傾向があります。そして、新NISA制度のつみたて投資枠で選択ができる多くの商品は、「インデックスファンド」と呼ばれる、市場価格に連動した商品となっています。
そのため、経済市場がゆるやかに上昇をしていくことで、投資商品も長期的に見ると緩やかに価値が上昇していくケースが多いのです。
また、定額を定期的に投資する方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、市場価格が低いときには多くの口数を、高いときには少ない口数を自動的に購入することになります。これにより購入単価を上げてしまうことを抑えて、価格変動のリスクを減少させる効果があります。
そのため、50歳になって「リスクのある投資は難しい」と考えている人であっても、新NISA制度の積立投資は比較的取り入れやすい資産運用といえるでしょう。
3. おわりに
50歳という人生の折り返し地点を過ぎてから始める投資に、「もう遅い」と諦めてしまう必要はありません。しかし、今回のシミュレーションが示すように、月々たった1万円からの積立投資でも、着実に老後の生活を支える資産形成は可能です。
資産形成を始めるのに「遅すぎる」ということはありません。大切なのは「まずは始めてみる」という一歩を踏み出すことです。
老後の「ちょっとした贅沢」や「万一の備え」に向けた安心を、今から作り初めてみてはいかがでしょうか。
その小さな一歩が、10年後、20年後の豊かなセカンドライフを創り出す、大きなきっかけになるはずです。
参考資料
斎藤 彩菜
