貯金に苦手意識のある人は、月々決まった金額を積み立てる方法を考えてみるのがいいでしょう。ある程度システム化することで、”お金を貯めなければ...”という気持ちの負担を軽くすることもできます。

先取り貯金・財形年金貯蓄

先取り貯金をするには、まず月々いくら貯金をするか金額を決めます。無理のない範囲にしておかないと続かなくなりますのでここは注意が必要です。次に貯金用口座を用意し、給料が振り込まれたその日に貯金用口座に貯金額を移動します。銀行で自動振替などの手続きをしてしまえば、放っておいても毎月決まった額が貯まっていきます。

会社員で勤め先に財形貯蓄制度がある場合は「財形年金貯蓄」を利用するのも一つの手です。「財形年金貯蓄」とは、企業が毎月の給与から一定額を天引きして金融機関に送金し貯蓄商品で運用する制度で、60歳以降に年金として受け取るための老後の資金づくりを目的としています。

また、「財形年金貯蓄」には、「財形住宅貯蓄」と合わせて、貯蓄残高550万円まで利子等に税金がかからないというメリットがあります。

iDeCo(イデコ)

個人型確定拠出年金のiDeCoは、自分でつくる年金とも言われます。毎月5000円以上の掛金を積み立てながら自分で運用していく仕組みで、2018年1月からは年単位での掛金の支払いも可能となりました。資産運用の対象となる金融商品は、定期預金、投資信託、信託商品、保険商品などで、掛け金の拠出時、運用益、年金の受取時に関して節税メリットがあります。また、iDeCoでは原則60歳まで引き出せないので、着実に老後資金を貯めていくことができます。

つみたてNISA

つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。具体的には、年間40万円を上限に、20年間、株式投資信託やETFを一定額ずつ積み立てていき、その間に受け取る普通分配金や配当、解約したときの利益が非課税になります。

まとめ

今回は老後資金を貯めていくのに役立つ方法をご紹介しました。退職金のない会社に勤めている人はもとより、退職金があっても将来の年金が不安だという人は、今から少しずつでも確実に資産形成できる方法で準備していきましょう。

LIMO編集部