3月も残すところあとわずか。もう少しで4月です。桜も咲き始め、新学期や新年度をきっかけに株式投資を始めたいと思っている方も多いのではないでしょうか。その一方でどうやってスタートしていいのか悩む人も多いかと思います。今回は株式投資初心者が株式投資をどうやって始めればよいのかを考えてみましょう。

株価の上下に悩む投資家のスタイルから脱却する方法とは

株価が上がっているときは、「高すぎて買いにくい」と思うのは誰しも同じです。

また、株価が下がっているときは「まだまだ下がるんじゃないか」と思い、なかなか手が出せません。世の中は常に不透明ですし、先行きも見通しがきかない中、どういうタイミングで株を買ったらいいのでしょうか。そのようなシチュエーションでは、株主優待を狙って株を買ってみるというのはいかがでしょうか。

上場している銘柄には株主優待がもらえる銘柄はたくさんあります。株主優待がもらえることをメインに株を始めてみると株のスタートとしては敷居が低くなるでしょう。

今は定期預金をしてもそれほど利子はほとんど手にすることはできません。であるならば、株式に投資をして株主優待を手にするのも悪くはないのではないでしょうか。

では、株主優待狙いの株は何に気をつければいいでしょうか、具体的に見ていきましょう。

株式を保有することで手にできるもの

まず、株式を保有したら、手にできるものを整理しておきましょう。株を買うと、銘柄によっては「株主優待」と「配当」が手にできます。

例えば、人気のすかいらーくホールディングス(3197)を見てみましょう。

同社の銘柄を保有すると、年2回権利確定の基準月である6月と12月の末日のタイミングで株を保有していれば、株主優待と配当がもらえます。

株主優待としては100株に対して3000円相当のすかいらーくグループで使える飲食優待カードを年2回もらうことができます。

株主優待ももちろん魅力的なのですが、ここまでコメントしてきたように株主として配当を手にすることができます。

では、実際にすかいらーくホールディングスの配当について見てみましょう。

2019年2月14日に発表された同ホールディングスの決算では、2019年12月期の配当予想は、上期に9円、期末に10円の合計19円となっています。

現在の株価水準である1800円台では、配当利回りは約1%程度です。

「なーんだ、利回りで1%か」と思う方もいるかもしれませんが、金融機関の定期預金に入れるよりも利回りとしてはずっと高いといえます。

ただ、これらは銘柄によってすべて異なるため、ひとつずつチェックすることが必要です。

権利確定日が年1回しかないところもあります。

また、株主優待も、100株で3000円分の優待、200株で6000円分というように優待と積み上がるものもありますが、100株も200株も同じく内容の優待しかもらえない場合もあります。

株価が大きく変動しないものを選ぶ

株主優待の優待内容に魅力があっても、投資先の株価が大きく下落してしまっては意味がありません。

そこで株主優待狙いで株を始める時には、長期保有し続けられるためにも比較的安定した銘柄を選ぶのが良いでしょう。

例えば、私たちの生活でもおなじみのマクドナルドやすかいらーくなどは人気です。

特に株主優待狙いで株を始めるときは、持ち続けている限り、配当と株主優待は入ってくるので、安い時に買い、長く持ち続けるというのがおススメです。

株価上昇であるキャピタルゲインを狙う株とは違って、頻繁に株価をチェックしなくても、買った価格よりも下回っているかどうかをチェックするだけで済むところも初心者には簡単なところです。

自分のニーズと合うものが選ぶ

株主優待が魅力的であっても、投資家によっては使いにくいものもあります。

例えば飲食店の銘柄等は特定地域でしか展開してないチェーン店などもあります。みなさんの住んでいる所にそのチェーン店がなければ使えないかもしれません。

事前によく調べてうまく使いこなせるかどうかの算段を立てておいてはじめて株主優待の恩恵が受けられます。

また、中には利用額に応じた割引券となっているものもあるので、これもうまく使いこなせることができるかどうかという点もチェックしておきましょう。

株主優待の内容は改悪する場合もある

株主優待狙いの株を買う場合に気を付けておかないとならないことは、株主優待の内容が改悪する場合もあるということです。

業績悪化などを受けて、XXX円分の飲食券が、気がつくと割引券になっていたということはあります。

また、株主優待を廃止したり、年2回が1回になったりということもあります。

改悪すれば株主の魅力は薄れ株価も値下がりしたりするので、ニュースは常に気にしておくようにしましょう。

まとめ

株主優待狙いの株の購入は貯金の代わりにもなるので初心者にもスタートしやすい株の始め方でもあります。ただ、貯金のようにずっとほっといていいというわけではありません。やはり常に株の値動きをかけることは株をする上では大事なことですね。

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【参考文献】

LIMO編集部