3. 円安が私たちの暮らしにもたらすメリット・デメリット
近年、円安に起因する物価上昇が続き、家計への影響は深刻です。しかし、円安はデメリットばかりではありません。
経済全体で見るとメリットとデメリットの両面があります。
3.1 デメリット:生活費やレジャー等の価格高騰
円安により輸入品の価格が上がるため「物価高」を引き起こします。
その他、海外旅行等の費用が上がってしまいます。修学旅行の行先が海外となる学校は、積立金の引き上げなどもあるでしょう。
3.2 メリット:経済を下支えできる
輸入大国である日本にとって円安はネガティブな要因となりますが、反対に輸出企業にとって円安は好機となります。
自動車や精密機器などの輸出企業は、海外で稼いだ外貨を円に戻す際に為替差益で大きな収益を得られます。
また、訪日外国人によるインバウンド消費が活性化が期待できるでしょう。
4. まとめ
本日、高市内閣の経済対策が閣議決定される予定です。
なかでも長らく続く物価高への対策には注目が集まります。
私たちは相場をコントロールできませんが、円安がもたらす生活への影響を理解し、家計や資産の防衛策を講じることが重要です。
参考資料
- 日本銀行「日本銀行における外国為替市場介入事務の概要」
- 日本銀行「為替介入(外国為替市場介入)とは何ですか? 誰が為替介入の実施を決定し、誰が為替介入を行うのですか?」
- TradingView(USDJPY)
- 財務省「統計表一覧(外国為替平衡操作の実施状況)」
- 内閣府「 平成21年度 年次経済財政報告」
和田 直子