12月は年末の出費が重なり、年金生活者にとって家計が厳しくなる時期です。、年末の家計をどう乗り切るか気になる時期になってきました。
物価高が続く中で迎える12月15日の年金支給日は、多くの高齢世帯にとって重要な節目となります。
特に冬場は暖房費や年末年始の出費が増えやすいことから、家計を下支えする制度として「年金生活者支援給付金」に注目が集まっています。
2025年度は給付基準額が引き上げられ、老齢年金を受給している方で要件を満たせば、2カ月分で「1万900円」が上乗せされるケースも。
ただし、該当者すべてに自動的に支給されるわけではなく、所得などの条件に加えて「請求手続き」が必要となる点には注意が必要です。
本記事では、給付金の仕組みや支給対象、受け取るための申請方法をわかりやすく整理し、12月の支給日に確実に受け取るために知っておきたいポイントを解説します。
1. 「国民年金+厚生年金」平均月額は月14万円台
厚生労働省が公表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金（老齢基礎年金）で5万円台、厚生年金（国民年金部分を含む）で14万円台となっています。
ただし、年金の受給額には大きな個人差があります。
厚生年金で月30万円以上受け取る人もいれば、国民年金・厚生年金を合わせても月1万円未満の人まで、受給額の幅は広がっています。
こうした中、所得が一定基準を下回る人を対象に、年金とは別に上乗せ支給されるのが「年金生活者支援給付金」です。
