2.2 単身世帯の平均貯蓄額
単身世帯の20歳代〜70歳代の各年代における貯蓄額の平均値と中央値は以下の通りです。
※金融資産には、現預金のほか株式や投資信託、積立型保険商品、個人年金などを含む
※日常的な出し入れ・引落しのための普通預金残高は含まない
【年代/平均値/中央値】
- 20歳代/161万円/15万円
- 30歳代/459万円/90万円
- 40歳代/883万円/85万円
- 50歳代/1087万円/30万円
- 60歳代/1679万円/350万円
- 70歳代/1634万円/475万円
単身世帯でも、年代が高くなるほど平均値・中央値が大きくなっていきます。
平均値が60歳代でピークとなっていることなど、二人以上世帯と同じような傾向があります。
なお、50歳代の中央値が20歳代に次いで2番目に少なくなっています。
50歳代は就職氷河期世代が該当する年代であり、長引く非正規雇用や所得の低迷などで貯蓄が進まない世帯が少なくないことが考えられるでしょう。
3. まとめ
現在、日本における富裕層・超富裕層は全世帯のうち約3%のみとなっています。
富裕層・超富裕層世帯は年々増加傾向にあり、いつの間にか富裕層になっている世帯も存在しています。
資産形成の選択肢の1つとして「資産運用」がありますが、取り組む際にはリスクについて十分に理解し、家計に無理のないよう余剰資金で取り組むことが大切です。
参考資料
木内 菜穂子
