ところで紙おむつの吸水性ってすごいんですね! ズボンの下にできた溜め池に呆然としつつも、いつもこれを吸水しているのかと心から現代技術を讃えてしまいました。

ここからは兄と同じ道をたどります。「失敗してしまった!」と我が身を恥じた妹は、それからパンツに手を伸ばさなくなってしまいます。パンツ、断固拒否です。兄妹揃ってプライドがお高いですね。こちらももう慣れっこなので、なす術なしとおむつに戻りました。本人の意志を待つしかありません。

夏のことはもう遠い昔、おまるでできたことは忘れてしまったのでしょうか? 体も大きくおしっこも大量なので、紙おむつの吸水力にただ感嘆する日々。たまにパンツをちらつかせても「ダメ!」。私から奪って、遠くへぶん投げます。

あきらめて、さらにおむつをまとめ買いしました。

そして、突然パンツへ

大量に買ったおむつがまだ届かない時です。娘は自分のパンツをふと見つけ、「かわいい!」と言ったのです。すかさず「はいてみる?」と言うとおむつをぬいで素直に装着。なんだか嬉しそう。これはまさか……。

「ちっちする?」「いや!」

そうだった、言われてするのが嫌なのよね、黙ってます。様子をうかがっていると、なんと自分からおまるにできるではないですか! 

……と言うわけで、おむつ卒業となったのでした。

兄と同じく、それ以降失敗なし。念のため夜はおむつをはいて寝るのですが、濡れたこともありません。ただ、うんちがまだちょっと未完成。便意を我慢してしまうのか苦しそうにする時があります。そのような時は「おむつをはきたい」と言ってきます。

それにしても、こんな小さい頃に私はオトナに逆らった覚えがありません(親もそう言います)。逆らうどころか、自分で決めていいものでも親に確認をとっていたくらいです。親もそれを当然のようにしていましたし。

こんなふがいない人間から見ると、どうでもいいようなことでも自分の判断を死守できる人が、ちょっぴり輝いて見えました。私にとって、我が子は本当に未知の生物です。

ああ、これから届く大量のおむつどうしよう!

シマダマキ