株式市場の振り返り-日経平均株価は小反発、FOMCを控え狭いレンジ内の値動き

2019年3月20日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,608円(+42円、+0.2%) 小反発
  • TOPIX 1,614.3(+4.1、+0.3%) 反発
  • 東証マザーズ株価指数 942.1(+4.5、+0.5%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,371、値下がり銘柄数:676、変わらず:91
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 昨年来高値更新銘柄数:11、昨年来安値更新銘柄数:23

東証1部の出来高は11億4,516万株、売買代金は2兆863億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。特段目立ったニュースがないことに加え、今週予定されているFOMCの結果を見極めたいという思惑が重なり、盛り上がりに欠けた薄商いとなりました。売買代金は3日ぶりに2兆円台を回復しましたが、低水準であることに変わりはありません。

そのような中、日経平均株価は方向感の乏しい値動きとなりました。前場の半ばに一時▲67円安となりましたが、プラス圏に浮上した後場は大引け前に一時+47円高まで切り返す場面も見られました。結局、終値で再び21,600円台に乗せる小反発で引けましたが、1日の値幅(高値と安値の差)は約114円とやや狭いレンジに止まっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりました。

東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は31日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は9,479万株、売買代金1,447億円となりました。出来高は前日より減りましたが、売買代金は増加しています。出来高は7日ぶりに1億株を下回ったものの、売買代金は31日連続で1,000億円超になるなど、個人投資家の物色意欲はまだ続いていると考えられます。

また、株価指数は堅調に推移して反発となりました。このまま900ポイントを固めて、950ポイントを目指しに行くのか注目されましょう。

ゲーム関連株が下落する中でソニーと任天堂が大幅安、住友不動産は6日連続の高値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が堅調に推移し、住友不動産(8830)が6日連続で昨年来高値を更新しました。また、楽天(4755)が値を上げて株価1,000円台を固めつつあります。

その他では、キーエンス(6861)や日立建機(6305)などFA関連や建機株の一角が大幅高となり、前日に暴落したZOZO(3092)も小幅反発で引けたのが目を引きました。

一方、米国グーグル社のゲーム配信サービス開始の発表を受け、日本のゲーム関連株が総じて売られ、とりわけ、ソニー(6758)は一時▲4%超安、任天堂(7974)が一時▲5%安に迫る大幅下落となりました。

また、コンビニ株への売りも続いており、ローソン(2651)が取引時間中に連日の昨年来安値更新となり、ミニストップ(9946)も再び安値更新となっています。

その他では、自動車株でスズキ(7269)が連日で昨年来安値更新となり、野村ホールディングス(8604)など証券株も値を下げました。

新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が値を飛ばして3日連続のストップ高となり、そーせいグループ(4565)も爆騰して一時ストップ高まで買われるなど、医療バイオ関連株が物色されました。また、EduLab(4427)も値を上げて高値更新となっています。

葛西 裕一