株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、終値で21,500円回復も力強さは乏しく

2019年3月18日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,584円(+133円、+0.6%) 続伸
  • TOPIX 1,613.6(+11.0、+0.7%) 続伸
  • 東証マザーズ株価指数 941.7(+17.7、+1.9%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,695、値下がり銘柄数:385、変わらず:56
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 昨年来高値更新銘柄数:16、昨年来安値更新銘柄数:14

東証1部の出来高は10億3,392万株、売買代金は1兆9,134億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。特段目立ったニュースがないことに加え、今週予定されているFOMCの結果を見極めたいという思惑が重なり、閑散相場に近い状況となりました。売買代金も再び2兆円を割り込んでいます。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏での推移となりました。ただ、寄り付き直後に一時+161円高まで上昇しましたが、その1時間強後には+49円高まで上げ幅を縮小するなど、依然として上値は重かったようです。

後場はやや膠着状態となって引けましたが、終値で4日ぶりに21,500円台を回復する続伸となりました。ただ、薄商いだったこともあり、力強い回復とは言い難かったのも事実です。

なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりました。

東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は29日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億486万株、売買代金1,050億円となり、いずれも先週末より減少しました。ただ、出来高は5日連続で1億株を上回り、売買代金は29日連続で1,000億円超となるなど、個人投資家の物色意欲の底堅さを感じさせられる商いでした。

また、株価指数も+2%高に迫る上昇となり、3日ぶりの反発で引けました。このまま900ポイントを固めて、950ポイントを目指しに行くのか注目されましょう。

住友不動産が4日連続で昨年来高値を更新、ユニーファミマHDなどコンビニ株が安い

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)が連日の大幅高となり、ファナック(6954)や信越化学工業(4063)の他、花王(4452)や資生堂(4911)などディフェンシブ銘柄も大きく値を上げました。

また、ハイテク株にも総じて見直し買いが入り、シャープ(6753)や三菱電機(6503)が堅調に推移し、HOYA(7741)は昨年来高値を更新しています。

さらに、不動産株で住友不動産(8830)が4日連続で昨年来高値を更新し、三菱重工業(7011)も再び高値更新となりました。

その他では、東海旅客鉄道(9022)が昨年来高値を更新し、ZOZO(3092)が+7%高に迫る急騰となったのが目を引きました。

一方、小売株に下落が目立ち、とりわけ、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ローソン(2651)のコンビニ株が揃って値を下げました。

また、ハイテク株ではNEC(6701)が小幅下落ながら逆行安となり、自動車株ではスズキ(7269)が冴えない値動きとなったようです。

新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が値を飛ばして再びストップ高となり、EduLab(4427)も+10%超高の爆騰となりました。また、メルカリ(4385)も大幅続伸となっています。

一方、MTG(7806)が連日で昨年来安値を更新し、中村超硬(6166)も安値更新で引けました。

葛西 裕一