6. 老後の年金額を増やす方法を知っておこう
本記事では、「厚生年金」「国民年金」それぞれの平均受給額を紹介していきました。
国民年金のみを受給している場合、平均受給額は約5万円台にとどまり、満額でも「6万9308円」です。
一方で、厚生年金を受け取る人は国民年金のみのケースより高額となりますが、「月額15万円以上」を受給している人は全体の半数に満たず、低年金問題は誰にとっても大きな課題です。
年金額を増やす方法としては、繰下げ受給のほか、厚生年金加入者であれば現役時代の収入を増やしたり、長期間加入したりすることで受給額を増やせます。
また、国民年金のみの場合でも、国民年金基金や付加年金を活用することで、将来の受給額の上乗せが可能です。
現役世代のうちから上記のような制度を活用し、将来の年金額をより高くする工夫が重要となるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
中本 智恵