「主人が繁忙期のときは毎日、息子が寝てから帰ってきて、起きる前に仕事に行ってしまいます。それが、ひと月以上続くんです。息子にとっては、パパにまったく会えない状態。外に出て父親と遊んでいる子どもを見ると『なんでぼくのパパは、かえってこなくなっちゃったの?』って大きい声で聞いてくるんです。なぜか私が『毎日ちゃんと帰ってきてるよ、○○くんが寝たあとでね』と大きな声で弁解してしまいます」
「子どもと二人で出かけると、私がトイレに行きたいときも個室に連れて入るしかありませんよね。でも『ママ、でた?あっ、でたね! すごいね~えらいね』とトイレ中に響き渡る大声で言われるもんだから、恥ずかしくて仕方ありません。大きいほうのときなんて最悪です」
子どものおしゃべりでママが恥をかかされるのも、あるあるエピソードですね。他人に失礼なことを言ったわけじゃないので、周りからするとクスッと笑ってしまうようなかわいいもの。しかし、その場から逃げたくなるママの気持ちも痛いほど分かります。
ママも無意識に遠慮ない発言をしていませんか?
3歳ぐらいの子どもだと、まだ言って良いことと悪いことを判断するのは難しいかもしれませんよね。しかし子どもの発言は、ママの姿を映し出していることも。
たとえば母親が家でテレビを見ながら、何気なく「この人ちょっと太ってるね」と言っていたとしましょう。すると子どもは、人の容姿のことを言うのは悪いことだと思えないかもしれません。
もちろん、家庭以外で悪い言葉を覚えてくる場合もあります。うちの子、言ってはいけない一言が多いかも…と思ったら、お家で言い聞かせながら少しママの発言も振り返ってみてはどうでしょうか。
桜井 まどか