「そろそろ老後資金を貯めていきたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。「いつか貯金を始めよう」と先延ばしにしていると、老後資金を貯める期間がどんどん短くなってしまいます。
そこで今回は、老後のための貯金を増やす方法をご紹介します!老後資金が不足しないための対策もあわせてチェックしておきましょう!
世帯年収500万円夫婦が始めた4つのこと
まずは、世帯年収が500万円の夫婦が実際に取り組んだケースを見てみましょう。この2人はともに30歳。将来のことを考え、貯金に本腰を入れようとしているところです。
iDeCo(イデコ)を始めた
初めに取り組んだのは、個人型確定拠出年金のiDeCo。掛金が全額所得控除になるため、節税面でもメリットのある制度です。
また、運用で得た利益に税金がかからないのも嬉しいですね。「投資はリスクもあって不安…」という方は、「元本確保型」と「価格変動型」の商品を組み合わせるのもいいでしょう。
積立預金も併用
先ほどご紹介したiDeCoは60歳まで引き出せないので、毎月決まった金額を貯めていく「自動積立預金」を併用することにしました。ボーナスは必要最低限の支出以外をすべて積立て、積極的に取り組んでいます。
固定費の見直しに着手
夫婦で大手キャリアから格安スマホに乗り換えることで、家計を圧迫しがちな通信費を大幅にカット。2人で月1万円以上も節約することができました。
そのほか、奥さんが通っていたヨガ教室も辞め、無料アプリを利用し自宅でヨガを楽しむように。旦那さんの飲み会も「月3回」と上限を決め、飲み会代やタクシー代を抑えました。
その結果、毎月2万円以上のコストを削減することに成功。より老後資金が貯まりやすくなったのです。
リスクを考慮し転職へ
社会経験も若さもある30代は、会社にとって需要のある世代。そこで、旦那さんは同業種かつ業界順位上位の会社に転職しました。これにより、帰宅時間は以前より2時間ほど早まり、サービス残業からも脱却。給料も毎月1~1.5万円ほどアップしました。
さらに、妊娠を考慮して専業主婦をしていた奥さんも、2~3カ月単位の派遣の仕事をすることに。節約だけでなく収入を増やすことで、さらに貯金しやすい状況になったのです。
老後資金の貯め時は?
ではここで、総務省統計局が発表した「家計調査報告[貯蓄・負債編]平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」を見てみましょう。この調査によると、40歳未満の貯蓄現在高平均は602万円、負債現在高平均は1123万円でした。
つまり、貯蓄額から負債額を引いた「ネット貯蓄額」はマイナス521万円。40代のネット貯蓄額は19万円、50代は1082万円と増加傾向にあるため、「40歳未満は住宅ローンなどが多く残っている」と考えられます。
これらを踏まえると、ローン残高が減ってくる50代からが「老後資金の貯め時」と言えるでしょう。