2. 景気ウォッチャー調査、11月11日公表「2025年10月調査結果」景気は良くなっている?
「景気ウォッチャー調査」について、まずは景気の現状判断DI(季節調整値)から今回は3つのポイントにそって解説します。
2.1 ポイント①全体の景況感は5か月連続で改善
2025年10月の「現状判断DI(合計)」は49.1と、前月(47.1)から+2.0ポイントの上昇でした。
5か月連続の改善で、景気の回復傾向が続いています。
「DI=50」には届かないものの、コロナ禍後の水準としては比較的高く、足元の景況感が上向いていることがうかがえます。
2.2 ポイント②非製造業・企業関連の改善が目立つ
分野別では、「非製造業」が51.9(+3.1)と50を超え、久しぶりに「好転」側に入りました。「非製造業」とは、製造業以外の業種でたとえば小売、飲食、サービス、運輸、情報通信など、日常生活や企業活動を支える幅広い業種を指します。また「企業動向関連」も50.7(+2.7)と上昇し、設備投資や受注の回復がみられます。
一方、「住宅関連」は 47.8(-1.2) とやや低下し、金利上昇への慎重な姿勢が見られる結果となりました。
2.3 ポイント③家計関連も回復基調
「家計動向関連」は48.7(+2.1)と改善し、とくに「小売関連」が48.2(+2.5)と持ち直しています。秋の行楽シーズンやセール需要、インバウンドの回復などが下支え要因とみられます。
「飲食関連」も44.4(+0.2)と小幅ながら上昇し、外食需要が底堅く推移していることがわかります。
