この記事の読みどころ

11月3日(火)午前0:00発表予定の米ISM製造業景況指数(PMI)に注目です。

米FRBは、米PMIが50.0を下回っている局面で利上げを決定したことがありません。

今回の米PMIは、景況感の節目となる50.0を維持できるかどうかがポイントです。

 

11月3日(火)午前0:00発表予定の米ISM製造業景況指数(PMI)に注目

11月3日(火)午前0:00発表予定の米ISM製造業景況指数(PMI)は、注目の経済指標です。

同指数は翌月第1営業日に発表されるため、主要経済指標の中でも非常に速報性が高く、いち早く景気転換の兆候を察知するための先行指標です。

特に、10月28日の米連邦準備公開市場委員会(FOMC)声明文で、次回12月会合で利上げが適切かどうか判断すると明記されたことから、マーケット関係者の間では、各経済指標を確認しながら、12月利上げを見極める局面となっています。

なお、米FRB(連邦準備制度理事会)は、米PMIが50.0を下回っている局面で利上げを決定したことがありません。

今回(10月)の米PMIは、景況感の節目となる50.0を維持できるかどうかをチェック

直近の米PMIは、3か月(7-9月)連続で市場予想を下回り、前月比マイナスで推移してきました。

特に前回、9月の米PMIは50.2と、8月の51.1から一段と低下し、市場予想の50.6も下回る水準でした。これは、2013年5月以来の低水準となります。こうした中、10月の米PMIが市場予想の50.0を維持できるかどうかに注目が集まっています。

市場予想を上回る水準だった場合、米経済の先行き見通しに対する期待が高まり、S&P500、NYダウ、日経平均株価、TOPIX等の株価指数を下支えしていくでしょう。また、株価連動型のインデックス投信などにも支援材料となるでしょう。

出所:SPEEDAをもとに筆者作成

【参考情報】米PMIの基礎知識

そもそも、米PMIとは?

米ISM製造業景況指数(PMI)とは、米国の製造業の景況感を捉える経済指標です。米サプライマネジメント協会(ISM)が製造業約350社の購買担当役員に対して実施したアンケート調査をもとに算出されます。

景気転換の先行指標であると同時に、翌月第1営業日に公表される非常に速報性の高い経済指標です。

特に、製造業の景況感を示すISM指数をPMI(Purchasing Managers’ Index)と呼び、米GDPに先行して景気の転換点を示唆するため、市場関係者の関心も高いものとなっています。

研究好きな方はISMレポートに記載されている各業種のコメントも読み込んでみよう!

ISMレポートに記載されている各業種のコメントは、米国内の景況感を捉える意味でも、個人投資家にとって役立つものです。

たとえば、「原油価格の下落で化学原材料費が下がっている。コモディティ価格には先安感がある(化学)」、「海外の不透明感の割に海外受注は落ち込んでいない。(金属加工)」、「国内のロジスティクスは、春先のカリフォルニアのストライキの影響からほぼ立ち直った(機械)」といった、アンケート結果に伴うコメントを一覧で読むことが可能です。

いわば、日本国内にいながら、米国の街角景気に触れることができるのです。

こうした情報は、日本のメディアではほとんど報じられないのですが、個人投資家もアクセス可能なので、研究好きな方は一読してみるのも良いでしょう。

※元データの確認は、米サプライマネジメント協会のウェブサイトをご参照ください。

【2015年11月2日 投信1編集部】

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岡野 辰太郎