シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2019年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年3月5日に更新されたセリアの2019年2月の既存店売上高は対前年同月比101.5%で、2カ月続けてのプラス成長となりました。
内訳は客数が101.5%、客単価が100.0%。客単価は昨年9月以来の100%台となり、売上高のプラス成長に貢献しました。
なお、全社売上高は107.9%でプラス成長が継続中です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
今期の既存店売上高のプラス成長月は5カ月、マイナス月は6カ月という状態です。上期は客数で苦戦し、下期は客単価に苦戦しており、既存店売上高の成長は不安定な状態です。なお、既存店売上高の月の累計平均は99.7%と、若干のマイナス成長となっています。
一方で全社売上高は、今期全ての月でプラス成長を維持しています。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は昨年1月の7,390円を天井に下落し、本年1月15日に3,100円の安値を付けました。その後は反転し現在は3,900円付近で、4,000円をうかがう値動きを見せています。
2月は昨年6月以来、客数と客単価ともにプラスでの既存店売上高のプラス成長を果たしました。客数、客単価のいずれも不安定な状態が続く中、改善の継続性が注目されます。
参考資料:平成31年2月の月次売上高前年比について
LIMO編集部