30代夫婦の平均貯蓄額はいくらくらいなのでしょうか。今回は二人以上の30代の世帯のデータをもとに、該当する対象がどの程度の貯蓄をしているのかを見ていきます。また、30代はどのような資産形成を始めればよいのかについて見ていきましょう。
30代夫婦の平均貯蓄額はいくらか
さて、二人以上世帯の30代はどれくらいの貯蓄をしているのでしょうか。
知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」によれば、金融資産を保有する二人以上世帯で30代は、貯蓄として、平均810万円、中央値で500万円保有していることになります。
ここでいう「貯蓄」には、金融機関での預貯金だけではなく、株式や投資信託、債券といった有価証券や生命保険なども含まれます。
では、金融資産を持たない非保有世帯を含めた数字はどうなるのでしょうか。
30代の貯蓄の平均は660万円、中央値は382万円にまで下がります。
このように金額が大きく下がってしまうのは、金融資産非保有世帯によるものです。金融資産非保持世帯の割合が17.5%とおよそ2割の層は金融資産を保有していません。結果として、平均と中央値が下がることになります。
金融資産保有額の分布はどうなっているのか
では、先の調査において、貯蓄額のレンジごとにどの程度の比率が分布しているかを見てみましょう。