厚生年金＋国民年金の月額「10万円以下」vs「20万円超」どちらが多い？【12月15日は2025年最後の年金支給日】平均からは見えない年金格差《6割が年金以外を頼る老後資金のリアル》

2. 「厚生年金・国民年金」いまどきシニアの受給額《みんないくらもらえてる？》

厚生労働省年金局の「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金と国民年金の平均年金月額を確認します。

厚生年金・国民年金の平均年金月額（2023年度末現在）

※ここでは、会社員など民間の事業所で雇用されていた人が受け取る「厚生年金保険（第1号）」の年金月額を紹介しています。

国民年金は、保険料が全員一律なので、老後の受給額には大きな個人差は出にくいのが特徴です。

平均額を見ると、男性も女性も月額5万円台です。もし保険料を40年間ずっと欠かさずに納めた場合に受け取れる満額でも、2025年度で月に6万9308円。このため、国民年金だけでは月に10万円を超えるのは難しいのが現状です。

一方厚生年金は、国民年金に上乗せされるので、もらえる年金額は高くなる傾向があります。ただし、保険料は現役時代の報酬（給与・賞与）よって決まっていたため、老後に受け取る年金額にも個人差が出てくるのです。

さて、この大きな差がある中で、実際に「月に20万円以上」の年金を受給できている人はどれくらいいるのでしょうか？反対に「月に10万円より少ない」方と比べて、どちらの層が多いかを見ていきましょう。