では、大企業から離職した後にはどのような道があるのでしょうか。日系金融機関に就職し、入社後2年1か月で退社したというAさんに話を聞きました。

Aさんが入社後に感じた不満は、職場の閉鎖的な環境。ずっと自分の席で働き、お昼はいつも同じメンバー。毎日同じことの繰り返しで、うんざりしたとのことです。

さらに、結果が給与にあまり反映されなかったことも不満の一つ。資本市場関係の仕事自体には満足しているものの、努力に対するリターンが大きい外資系金融機関に魅力を感じるようになったそうです。

そこで、外資系金融機関への転職を決意。無事入社したものの、電話の使い方など最低限の説明をされ、「後は自分で考えろ」というスタンスには驚きを隠せなかったといいます。

そうした環境に戸惑ったものの、思い切って上司や同僚に質問すると丁寧に応じてくれたとのこと。その外資系金融機関には結局10年近く在籍したAさん。それなりに苦労はあったものの、転職をした人たちの中では長く在籍したほうだったそうです。

まとめ

たくさん企業研究をしていても、実際の会社の様子は入社してみないと分からないもの。「この会社でこんなことがしたい!」という情熱があるぶん、ギャップに対するがっかり感も大きいのかもしれません。

転職によって自分の理想に近い環境が手に入るのなら、離職はステップアップの1つとも言えそうです。

LIMO編集部