シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくらコーポレーション(2695)の、2019年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年3月5日に更新された、くらコーポレーションの2018年2月既存店売上高は、対前年同月比93.8%でマイナス成長となりました。これは1月の93.9%と同水準の数字です。なお、速報時点では客数及び客単価の内訳の開示はありません。
また全店売上高も97.5%と、1月の97.7%と同水準のマイナス成長になりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年10月期のこれまで既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
今期は4カ月が経過しましたが、既存店売上高は全ての月で対前年同月比マイナスです。11~12月は98〜99%を維持していたものの、1〜2月は93%台にまで落ち込みました。
2月は速報ベースでは客数の開示はありませんが、1月の客数は93.0%とそれまでの98〜99%台から急落。客単価は100%前後で推移しているため、客数の減少が既存店売上高のマイナス成長の要因となっています。
なお、全店売上高もマイナス月が3カ月となっていますが、12月には103.5%のプラス成長でした。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年5月の8,340円を天井に下落中です。12月25日の4,925円を底にいったん反発して2月27日には6,000円を回復しましたが、3月に入り再び下落に転じています。
既存店売上高は1月の93.9%に続き、2月も93.8%と厳しい状態が続いています。一時的な落ち込みの可能性があるものの、マイナス成長の要因である客数の今後の推移が注目されます。
参考資料:くらコーポレーション 月別推移
LIMO編集部