女性の社会進出にともない、どうしても避けて通れないのが「高齢出産」問題。若いほうが妊娠も出産もスムーズといわれているのはわかっているけれど、その頃はご縁がなく……そんな人も多いはず。

「かなり歳がいっちゃってるし、子供どうしよう」と悩んでいる方に、高齢出産でよかったことを筆者の実体験をもとにお伝えします。

肩の力の抜けた育児ができる

出産や育児のあれこれには、あくまで個人差があります。が、私の場合、もし今より10年若くてママになっていたら、それはもうしゃかりきに育児したと思います。

いいと言われることはとことんやり、いけないと言われることは徹底的に排除。エネルギーの続く限り、やれることをやりまくったはず。

ただ、育児ってエンドレスなのですよね。自分で限度を決めてかからないと、やることは果てしなく出てくるのです。エネルギーがある分、余分なことも頑張ってしまい、ため込んだストレスの爆発力も半端ない。

結局、10年後の私と同じくらい疲れてしまったのではと思います。

今は体力がなくできませんから、色々とあきらめるしかありません。しかし、「あきらめる」には、もともと「明らかにする」という意味があるそうです。

あれもこれもといっぱいになっていると、大事なことが見えなくなってしまうことも。体力の限界を感じている今だからこそ、これだけははずせない、大事な部分を見極めて育児できる気がしています。

若い時の自分よりは人間ができている

また、10年前の自分よりは、今現在の自分のほうが器が大きくなっている(と信じたい)のではないかとも思います。

世の中の情報に惑わされず、自分自身の利益・不利益に左右されず、なるべく広い視野に立って子供を見守ってやりたい。私などはほんのわずかな精神的成長ですが、若かった頃よりはそんな育児ができているかなあ、とぼんやり感じます。

自分の親(子供の祖父母)が歳を取っている

これをマイナスととるか、プラスととるかは各々の家庭事情によるでしょう。じいじやばあばが若くて献身的ならば、育児のパートナーとして頼もしい存在でしょう。しかし、若ければそれだけ意見をしてくることも多く、ママにとって心の重荷になるかもしれません。

ご高齢であれば育児を手伝える範囲は狭まるかもしれないものの、あれやこれやと細かい注意をしてくることも少なく、温かく見守ってくれるかもしれません。

自分も若くいようと努める