2. 高学歴・高収入カップルが陥りやすい問題とは?

今回の調査でわかったのは、「パワーカップル」は夫婦間のキャリア格差から生じる心理的な亀裂を感じていることです。

パートナーのキャリアが先行した際に、「自分の成長が止まっているようで焦る」(48.9%)、「相手が遠い存在に感じる」(42.1%)、「素直に喜べず、嫉妬を感じてしまう」(35.5%)が上位を占めています。

家族であれば尊敬や喜びを感じるところですが、嫉妬することで離婚するケースが多いようです。

また、高学歴・高収入カップルほど「私たちは対等なパートナー」という理想を強く持っています。生活の中で無意識の貸し借り勘定を勝手に積み重ね、お互いが精神的に疲弊させる結果に。それぞれが、関係修復できなくなるまで相手を追い詰めてしまいます。

さらに、高年収層はベビーシッターや家事代行などで課題を解決する傾向にあります。ただ、家事や育児を代行してもらっても、「2人で過ごす時間」「感情を共有する時間」という「時間資本」は、お金で買うことができません。

キャリアに没頭するあまり、お互いに何を考えているのかわからなくなり、単なる「同居人」となってるケースが多いようです。

いかがでしたか?

世帯年収が1500万円を超えるパワーカップル層は、一般的には経済的に裕福に見えます。しかし、仕事をがんばりすぎることで、お互いに尊敬できなく離婚する場合が多いようです。

本当に幸せな結婚生活を続けたいのならば、お互いに何のために仕事をしているのか、しっかり考える必要がありそうです。

参考資料

髙橋 マナブ