【厚生年金保険】加給年金とは。年の差夫婦は年金が最大390万円も増える
加給年金の対象者や金額の目安
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厚生労働省が毎年発表している「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2021年度末の厚生年金加入者(会社員など)の平均年金額は月14万5665円、国民年金加入者(自営業や専業主婦など)の平均年金額は月5万6479円です。
年金額が大きく異なるのは、国民年金加入者が受け取るのは「老齢基礎年金」のみであるのに対し、厚生年金加入者には「老齢厚生年金」が老齢基礎年金に加算されるためです。
さらに、一定要件を満たす厚生年金加入者には「加給年金」が支給されます。
この記事では、加給年金について解説します。
加給年金の支給期間は夫婦の年齢によって異なるため、老後の収入計画をたてるときに参考にして下さい。
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執筆者
同志社大学法学部卒業後、生命保険会社に25年勤務しFPとして生命保険・損害保険・個人年金保険販売を行う。保有資格は社会保険労務士と2級FP技能士。2017年4月に西岡社会保険労務士事務所を開設し、労働保険・社会保険を中心に労務全般について企業サポートを行うとともに、日本年金機構の年金事務所で相談員を兼務。具体的には年金請求の受付や、老齢年金の繰下げなど年金受給に関する相談を担当する。得意分野は、人事・労務、金融全般、生命保険、公的年金など。
「ひと」が抱えるさまざまなリスクに有効な制度や金融商品を、社会保険労務士とFPの立場から紹介します。(2023年11月20日更新)