老後の生活を支える柱となるのが、公的年金です。

しかし、実際には自分がいくらもらえそうなのかあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

2月は今年最初の年金支給月でもあります。

この機会に、国民年金と厚生年金の違いを整理し、見込額の確認方法を知っておきましょう。

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1.「国民年金と厚生年金」加入者の違い

日本の公的年金には国民年金と厚生年金があり、2階建ての構造をしています。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)・厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとにLIMO編集部作成

1.1 国民年金(老齢基礎年金)

1階部分にあたる国民年金(老齢基礎年金)には、日本に住む20~60歳未満の方が原則加入します。

保険料は一律で、2022年度は月額1万6590円、2023年度は1万6520円です。

40年間納めることで満額の年金が受け取れますが、未納や免除された期間があればその分減ってしまいます。

1.2 厚生年金(老齢厚生年金)

公務員や会社員などは、国民年金に上乗せして2階部分の厚生年金にも入ります。

上記のように整理すると、「国民年金加入者」と「厚生年金加入者」にわかれるわけではないことがわかります。

正しくは、「国民年金のみに加入している人」と「国民年金+厚生年金に加入している人」といえますね。