4. 独立・フリーランスの税金のデメリット③「なんでも経費として計上できるわけではない」
経費を申請することにより、所得税を減らせます。
所得税は収入から経費を引いた額にかかるため、計上する経費の額が大きくなるほど課税対象が少なくなるからです。
また青色申告の制度を活用すれば、最高65万円の青色申告特別控除や、1年目の損失額を3年に渡って繰り越せるなどのメリットも享受できます。
ただし所得税が減ったとしても元の収入自体がある程度ないと、その効果を実感できないでしょう。
さらにすべての生活費を経費として計上することはできません。
仕事に関連しているものという条件があるのです。
執筆者
社会保険労務士。中央大学仏文科卒後、印刷会社に勤務。40代まではお金に対する知識はゼロ。株式投資を始めるがリーマンショックで約100万円損してしまう。お金についての知識を持つ必要性を痛感し、社会保険労務士試験の勉強を始める。合格後は、生命保険や年金についての正しい知識を持ってもらおうと三井住友海上あいおい生命保険のセールスパーソンに転職。現在は社会保険労務士法人に勤務。法人企業の助成金の申請代行や賃金制度の作成に携わっている。お金の知識を活かして、セミナー活動や、「週刊現代」「マネー現代」「THE21」などの週刊誌やウェブメディアの記事も執筆している。著書に『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』(クロスメディア・パブリッシング)『「働き方改革」対応・助成金 実務のポイント』(同友館)などがある。