前回の記事「家計簿アプリの活用は『バランスシート』目線で。将来の収入を生み出す『資産』作りに効果的」では、家計簿アプリを使って家計簿つけができたとしても、大切なのはそれをバランスシートの目線で考えることだとお伝えしました。

今回は、バランスシートの目線を家計に取り入れて考えてみましょう。

「資産」とは?

現金や預金、投資(有価証券)などは収入ではありませんが、「資産」に分類されます。「資産」は将来の必要な時に収入の代わりとなり、例えば、来月の収入とか、退職後の収入とか、万一の時の収入など、将来の収入源に変わります。

そのほかの資産としては、生活用品、家電製品、スマホ、パソコンなど、いわゆる耐久消費財といわれるものが挙げられます。名前のとおり「消費財」ですから、日々の生活に使い、壊れたら買い替えたり、売却することもありますね。

これらの資産は一定期間で価値が減っていきますが、金銭に変えることができるので、「資産」としてお金に換算して計上することができます。

一方の負債ですが、住宅ローン、奨学金、カードローンなどが分類されます。これは比較的、理解しやすいと思います。

ちなみに、資産は負債と資本の合計です。バランスシートの左側が資産、右側が負債と資本となり、左右の合計が一致するように作られています。