正論で攻めず、話を深堀りしてみる
では、正論ではなく、相手が悩んでいるときは何を言えばいいのか。キャリアカウンセラーやスクールカウンセラーなど、カウンセラーを仕事とする人と話していて気づいたことがあります。
話をしていると、彼らは正論は言いません。代わりに話をずっと聞いてくれます。話を聞き、相槌を打ち、深堀りをしてさらに話を引き出す。こちらが色々と話すことで自ら気付く、という流れが多いのです。
誰かに正論を言われても人は変わりませんが、自分で気づくと、人の行動は変わります。人間は神ではないですから、誰しも失敗はしますし、弱さがあります。ありのままの自分に気付き、受け入れ、乗り越えていくためにも、話を深堀して相手の考えを引き出してあげることが大切でしょう。
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。