令和5年度の公的年金平均受給額は、国民年金が月額約5万7000円、厚生年金が月額約14万6000円でした。
また、65歳以上の無職夫婦世帯では、毎月約3万4000円の赤字が発生しています。
老後の経済的安定には、現役時代からのNISAやiDeCoを活用した資産形成が重要です。さらに老後も「資産を増やす」のではなく「資産の価値を守る」という視点で、無理のない範囲で運用を継続することが求められます。
1. 令和5年度の国民年金・厚生年金の平均受給額を確認
厚生労働省の資料を参考に、令和5年度における国民年金・厚生年金の平均受給額を見てみましょう。
公的年金は損得で評価されることもありますが、本質的には保険です。終身にわたって支給される点が特徴で、老齢年金は老齢によって働けなくなってしまうリスクに備えられます。
終身年金である年金受給額をどれだけ増やせるかが、老後生活の経済的な安定度を高めるうえで肝となるでしょう。
あわせて、NISAやiDeCoをはじめとした税制優遇制度を活用し、自助努力を継続すれば、ゆとりのある老後生活を送れる可能性があります。