4. まとめにかえて
今回は、障害年金の最新の支給状況や、公平性を高めるための制度の見直しについて詳しく見てきました。2023年度の支給件数では、およそ7割が精神障害・知的障害によるもので、現役世代の支援ニーズが高い実態がうかがえます。
不支給率増加の問題を受け、現在は審査の透明性を高めるため、事前確認票や認定調書の記載方法が改正されています。これにより、請求した側も「なぜこの判断になったのか」がより明確に理解できるようになることが期待されます。まずは制度を正しく理解することが大切です。
参考資料
- 日本年金機構「障害年金業務統計(令和5年度決定分)」
- 日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
- 日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」
- 日本年金機構「令和6年度の障害年金の認定状況についての調査報告書」
- 日本年金機構「令和6年度の障害年金の認定状況についての調査報告書への対応状況」
- 厚生労働省「障害年金制度について(障害年金を請求するお客様へ)」
- 厚生労働省「「令和6年度の障害年金の認定状況についての調査報告書」を公表します」
橋本 優理