株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、一時+400円超高で2カ月ぶり高値

2019年2月18日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,281円(+381円、+1.8%) 3日ぶり大幅反発
  • TOPIX 1,601.9(+24.6、+1.6%) 大幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 875.0(+12.7、+1.5%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,908、値下がり銘柄数:180、変わらず:41
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 昨年来高値更新銘柄数:13、昨年来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は11億9,024万株、売買代金は2兆425億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末の米国株が大幅高となったことを受けてリスクオンモードが高まった一方、18日(月)の米国市場が休場であることから外国人投資家の参加者が少なかったと見られます。

売買代金はかろうじて2兆円を維持しましたが、低水準の商いに終始しました。

そのような中、日経平均株価は終日大幅プラス圏で推移しました。前場の序盤にはやや伸び悩みましたが、後場の寄り付き直後には一時+405円高まで買われる場面も見られました。

その後は膠着状態となりましたが、終値で再び21,000円を大きく超えて引けています。ちなみに、ザラバ高値(21,306円)は、12月18日以来の2カ月ぶりの21,300円台でした。

なお、TOPIXも同じような値動きで大幅反発となりましたが、上昇率は日経平均株価よりやや小さくなっています。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は9日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,643万株、売買代金1,166億円となりました。出来高は先週末より増えましたが、売買代金は減少しています。売買代金は減ったものの、個人投資家の物色意欲回復は続いており、9日連続で1,000億円超となりました。

また、総合指数も大幅上昇となる3日ぶりの反発でしたが、大型株式市場に比べるとやや物足りなさが残ります。やはり、900ポイント回復まではもう少し時間を要しそうな雰囲気です。

ファーストリテイリングが大幅上昇で株価指数を牽引、ブリヂストンや安川電機も急騰

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が一時+4%超高の大幅上昇となり、ファナック(6954)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、エーザイ(4523)、日東電工(6988)、キッコーマン(2801)など主力大型株が幅広く買われました。

また、機械株が総じて大幅高となり、安川電機(6506)が+6%超高の急騰、日立建機(6305)、マキタ(6586)なども大きく値を上げています。

さらに、先週末に決算発表を行ったブリヂストン(5108)が急騰し、SUBARU(7270)など自動車株の一角も買い戻されました。

その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株に見直し買いが入り、先週末に急落したキリンホールディングス(2503)など食品株にも買い戻しが入ったようです。

一方、数少ない値下がり銘柄では、オリンパス(7733)の下げが目立ち、東京エレクトロン(8035)も冴えない値動きで終わりました。また、先週末に一時暴落となったクボタ(6326)も反発することなく安く引けています。

なお、先週末に株価下げ止まりの兆候が見られたレオパレス21(8848)は再び▲10%超安の暴落で、昨年来安値更新となりました。

新興市場(東証マザーズ)では、アンジェス(4563)、ブライトパス・バイオ(4594)、ソレイジア・ファーマ(4597)など医療バイオ株が総じて大幅高、メルカリ(4385)も小幅上昇ながら7日続伸となり、公開価格(3,000円)回復が視野に入ってきました。

一方、MTG(7806)が冴えない値動きで昨年来安値を更新し、シェアリングテクノロジー(3989)も続落で引けました。

葛西 裕一