保険選びで迷っていませんか?
「必要な保険は死亡保険・自動車保険・火災保険の3つだけ」という意見もありますが、本当にそれで十分なのでしょうか。実際には、年代やライフスタイルによって必要な保険は大きく変わります。
この記事では、ファイナンシャルプランナーの視点から、あなたに本当に必要な保険の見極め方と、無駄のない保険選びのポイントを詳しく解説します。
1. 必要な保険は本当に3つだけなのか?
「必要な保険は3つだけ」という考え方の根拠は、重大な経済的損失に対してのみ保険で備えるという合理的な判断にあります。
一家の大黒柱が亡くなった場合、残された家族の生活費や教育費が大きな負担となります。自動車事故では相手への損害賠償が数千万円に及ぶ可能性があり、火災や自然災害では家屋の再建費用が必要になります。
これらのリスクは貯蓄だけではカバーしきれないため、「死亡保険・自動車保険・火災保険」の3つが重要視されているのです。
1.1 見落とされがちなリスクの存在
しかし、現実的には3つの保険だけでは不十分なケースも多く存在します。
長期の病気療養による収入減少や、がん治療に伴う継続的な医療費負担、介護が必要になった際の費用など、考慮すべきリスクは多岐にわたります。
特に公的制度でカバーされない部分については、民間保険による備えが必要になる場合があります。
2. 生命保険と損害保険の基本的な違い
保険は大きく分けて「生命保険」と「損害保険」の2種類があります。基本的な違いを見ていきましょう。
2.1 生命保険の特徴と役割
生命保険は、人の生死や病気・ケガに関わるリスクに備える保険です。
主な種類には死亡保険、医療保険、がん保険、就業不能保険などがあり、それぞれカバーできるリスクが異なります。家族がいる場合の死亡保険や、長期療養が必要な病気への備えとしての医療・がん保険は、多くの人にとって検討すべき重要な保障です。
2.2 損害保険の特徴と役割
損害保険は、物的な損害や賠償責任に備える保険です。
自動車保険は車を運転する人には必須の保険であり、火災保険は住宅を所有・賃借している人にとって重要な保障となります。損害保険は実際の損害額に応じて保険金が支払われるため、過大な保障は必要ありませんが、適切な補償範囲の確保が重要です。