3. 今後はさらに物価上昇に注意
そもそも定額減税とは、物価上昇に賃金の上昇が追いついていない状況を受け、国民の負担を和らげるために実施された制度です。ただし、物価上昇は一過性のものではなく、今後も継続する見込みです。
帝国データバンクの調査によると、2025年8月の飲食料品の値上げは、合計1010品目となっています。ここ数年はさまざまなモノやサービスの価格が上昇していますが、このトレンドは変わっていません。
特に、食料品は生活必需分です。嗜好品のように「価格が高いから今は我慢する」という対策が難しいため、家計に影響を与えやすい特徴があります。
なお、値上げの主な要因となっているのは「原材料の価格高騰」「光熱費の上昇による生産コスト増」「人手不足による労務費の上昇」「物流費の上昇」などです。それぞれの理由が複合的に重なって発生しており、今後も物価上昇が続くと考えられるでしょう。
食費を抑えるために意識すべきことは、無駄な買い物をしないことです。
たとえば、1週間分の献立を事前に決めて買い物リストを作成すれば、無計画な買い物を防げます。もし食材が余った場合でも、冷凍保存しておけば結果的に食品ロスを防げます。
物価が上昇している局面においては、家計管理を丁寧に行いつつ、生活力を高めることが重要といえるでしょう。