「言うことを聞くべきか、聞かざるべきか」と悩むものですが、義両親の言うことを聞いているうちは、まだ「本当の自立」とは言えません。嫁とはいえ、現代では結婚すると、それぞれの親から独立して夫婦2人の新しい戸籍を作ることになります。自分の人生であり、自分の家族ですから、「自分はどう思うか?」を真っ先に考えてみることです。
すぐに答えは出ないでしょうから、家族や友達、あるいは医師などの専門家に相談するのも一つです。周囲の意見だけでは物足りないと感じれば、本やインターネットで情報を調べたり、様々な体験談を見てみるのも良いでしょう。多くの情報を入れ、よく考え、その中から「自分に合う」と感じた選択を選びましょう。
どうやって逃れる?
さて、「自分はこの選択肢を選ぶ」と決めたものの、義両親に黙ってもらえるわけではありません。言いにくいこともあれば、話をしても生意気と捉えられてしまうこともあるでしょう。
まずは義両親に意見をしたい場合は、「夫に頼む」というのが一つです。嫁から言われたことだと納得できなくても、息子から言われれば耳を貸す人は多くいます。義両親を手強いと感じたら、普段の連絡も夫からしてもらうと良いでしょう。
その場では話を合わせておき、日常生活では自分の好きに暮らすという手もあります。流せる内容であり、流せる性格の人はこれが良いでしょう。同時になるべく距離を置いて会わないことが求められます。
どんな性格の人にも共通する最も大切なことは、距離感と言えそうです。「家族なのだから理解してもらいたい」と望んでも、結局は他人ですし、世代が違うので分かりあうことは容易ではありません。お互いに距離を置くことが、良い関係をキープするにはベストと言えるでしょう。
永山京子