でも、「恋人ができる」ということはまたひとつ、心が成長した証拠。「恋人なんてまだ早い!」と頭ごなしに否定するのではなく、まず、素直に喜んであげるべきかなと思います。

自分が愛おしいと思い、大切にしたいと思える人と心を通わせることができる…それってとっても素敵なこと。じっくりとふたりでその愛を育めるよう、応援してあげることが必要なのではないでしょうか。

ただし、成績があからさまに下がる、両親を心配させるような行動をとる、ふたりの世界に没頭しすぎて周囲の人が眉をひそめている…こうなると考えもの。親として、「どのような交際の仕方が望ましいのか」ということをしっかりと教えてあげるべきでしょう。

無関心も過干渉もNG。なんとも親とはしんどい役回りですが、いい恋愛は、必ず子どもたちの人生の糧になるのです。

「いつか」のために

筆者の娘はもうすぐ小学2年生。そのときが来ても娘には、あまり明け透けに自分の恋愛状況を話してほしい、とは思いません。ただ、「こんなときはどうしたらいいんだろう」と娘が悩んだときは、真っ先に筆者の顔が浮かび、筆者に相談したいと思う…そんな信頼関係は構築したい、と考えています。

どうせ、いくら親が色々言ったって、子どもは秘密を持つものなのですから。せめてその秘密が、甘く美しく、そしてちょっぴり切ない、キラキラ輝く宝物であってほしいと思うのです。

参考:「初めて恋人ができた年齢」から探る、今ドキ男女の恋愛事情」(株式会社エウレカ)

大中 千景