5. 年金生活者支援給付金は「電子申請もOK!」

5.1 電子申請による提出【2025年から】

今年から電子申請による提出が可能になりました。

電子申請に必要なものは、スマートフォンとマイナンバーカード(※マイナンバーカード受け取り時に設定したパスワード(数字4桁)& 署名用電子証明書パスワード(英数字6桁~16桁)も必要です)。

また、事前にマイナポータルの利用者登録と、マイナポータルとねんきんネットの連携が必要です。

電子申請は、マイナポータルのトップ画面か、マイナポータルに届いたお知らせから入ります。その後、基本情報や内容の確認と、必要箇所の入力をおこない、申請内容の確認をして電子署名の付与で申請をおこないます。なお、電子署名の付与には、マイナンバーカードと署名用電子証明書のパスワード(英数字6桁~16桁)が必要です。

マイナンバーカードの読み取りなどもおこない、「年金生活者支援給付金を請求する(申請完了)」の画面が表示されたら、申請は完了です。

日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きは スマートフォンによる電子申請をご利用ください!」

日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きは スマートフォンによる電子申請をご利用ください!」

出所:日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きはスマートフォンによる電子申請をご利用ください!」

なお、申請後の処理状況については、マイナポータルから確認できます。

年金生活者支援給付金は申請しないともらえない制度です。申請方法の詳細については日本年金機構のホームページなどで確認し、また申請後には申請状況についても確認するようにするとよいでしょう。

※電子申請により提出すれば、郵送による提出は不要です。

6. 給付金制度と老後資金の備えを見直そう

ここまで、「年金生活者支援給付金」の対象要件や申請方法について詳しく確認してきました。こうした制度は、老後の生活を支えるうえで非常に心強い存在です。該当する方は、改めて条件や手続きを確認し、申請漏れがないよう注意しましょう。

ただし、現役世代の方にとっては、こうした給付金制度が将来も同じ形で続くとは限らないという現実もあります。社会保障制度は時代とともに見直される可能性があるため、「自分の老後は自分で守る」という意識がますます重要になってきています。

最近では、新NISAやiDeCoなど、自助努力による資産形成を支援する制度も充実してきました。節税効果を活かしながら、将来に向けて効率的に資産を積み上げることが可能です。

まずは、自分に合った制度や方法があるかどうか、情報を集めてみることから始めてみましょう。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

筒井 亮鳳