11月初旬、朝晩の冷え込みが増してきて、そろそろ暖房を出したり、冬用の寝具に替えたりする季節ですね。こういう時期は、暮らしのことやお金のことを見直すいいタイミングでもあります。

特に年金で生活している方にとって、収入を補う制度を知っておくことは安心につながります。そのひとつが「年金生活者支援給付金」です。年金とその他の所得の合計が一定基準以下なら支給されますが、注意したいのは自動的にはもらえないこと。この制度は請求手続きが必要です。

もし期限を過ぎても、2026年1月5日までに申請すれば最大3カ月分さかのぼって支給が受けられます。

申請しなければもらえない給付金なので、忘れずに対応しましょう。高齢者向けの給付金はこの制度以外にもあります。今回は5つの視点から、高齢者向けの給付金や年金について見ていきます。

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1. 「申請しないともらえない」というお金は意外と多い

公的年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)は、私たちの暮らしを支える大切なセーフティーネットです。

ただし、支給要件を満たしたら自動的に振り込まれるわけはありません。年金を受け取るためには「年金請求書」を提出して請求手続きをおこなう必要があります。

国や自治体による「手当」「給付金」「補助金」などの多くもまた、受け取るためには申請手続きが必要です。

申請期限や添付書類などのルールを守れなかった場合、本来受け取れるはずのお金が減額されたり、受け取れなくなってしまったりする可能性もあります。

公的な支援制度を必要に応じて確実に活用するためには、自分がどのような支援内容の対象となるかを理解し、手続きをしっかりおこなうことが大切です。