2. 社会保険制度の理解は欠かせない
紹介してきたように、さまざまな社会保険制度が給付金制度を設けていることがわかります。
さまざまなリスクから自分の生活を守るためにも、社会保険制度の理解は欠かせません。
たとえば、公的年金(国民年金・厚生年金)は「みんなで支え合う社会保険」方式で、老後だけでなく障害・遺族にも給付があります。
働けなくなった時の生活保障を行い、所得の再分配機能も担っています。
健康保険は、病気やケガ、出産時の医療費負担を軽減する保険です。保険料を全員で支払うことで、医療機関の窓口負担を抑えられる仕組みです。
雇用保険は、失業時や転職活動中の生活保障のための保険です。
高年齢雇用継続給付のように、雇用の促進や維持を促進する趣旨の給付金制度もあります。
介護保険は、65歳以上の高齢者や40歳以上の介護が必要な人のために、介護サービスの費用を給付する保険制度です。
自己負担を抑えながら在宅や施設の介護サービスを利用でき、高齢者の自立と介護者の負担軽減を目的としています。
これらの社会保険は「人生で起こるさまざまなリスクに備え、生活の安定を支える」役割を果たしています。
「自分が納めた税金や社会保険料がどのように使われているのか」という点にも意識を向け、利用できる給付金制度がないか探してみてください。