老後の生活を考えると、年金がどれくらいもらえるか不安になりますよね。

特に、秋は夏の暑さが終わり、落ち着いて将来を考える良い季節です。

年金の金額は一律ではなく、国民年金か厚生年金か、さらには性別や現役時代の働き方によって大きな差があります。

中には低年金で生活をやりくりしている世帯もあり、その場合は「年金生活者支援給付金」を上乗せして受け取れる可能性があることをご存知でしょうか。

本記事では、厚生年金と国民年金の平均月額に加え、年金生活者支援給付金制度の仕組みから申請手続きまで詳しく解説します。

自分の年金を見直す際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

1. 【厚生年金・国民年金】みんなの平均月額と個人差

厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金と国民年金の平均月額を見てみましょう。

※厚生年金の金額は、国民年金部分を含む

厚生年金・国民年金の平均月額

厚生年金・国民年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

1.1 〈全体〉

  • 厚生年金:14万6429円
  • 国民年金:5万7584円

1.2 〈男子〉

  • 厚生年金:16万6606円
  • 国民年金:5万9965円

1.3 〈女子〉

  • 厚生年金:10万7200円
  • 国民年金:5万5777円

基礎年金部分を含めた厚生年金の平均月額は14万6429円となっており、男女間では約6万円の差が見られます。

また、厚生年金の受給額は収入と加入期間に大きく左右されるため、1万円未満~30万円以上と個人差が大きくなります。

公的年金等の収入が少ない場合、「年金生活者支援給付金制度」の対象となる可能性があることをご存知でしょうか。