40代女性の多くが「現在の保険料は適正なの?」「保険を見直すべきタイミング?」と悩んでいることでしょう。

実際、40代は女性疾病のリスクが高まり、ライフステージの変化で経済的負担が増える年代です。

今回は、同世代の保険加入状況についてご紹介します。

自分に最適な保険プランを見つけることで、将来への不安を軽減し、家計負担の改善が目指せる方法を考えていきましょう。

1. 40代女性の保険料事情と加入率

同世代の女性がどれくらいの保険料を支払っているか、保険の見直しを考えるときには気になるポイントです。40代女性の平均保険料と保険加入率について見ていきましょう。

1.1 平均保険料は月額1万5500円

2022年の生命保険文化センター調査によると、40代女性の年間平均保険料は18万6000円、月額換算で1万5500円となっています。この金額は医療保険、がん保険、死亡保険などを含む生命保険全般への支払総額です。

女性の場合、40代以降に女性疾病やがんのリスクが急激に高まることから、40代・50代で支払保険料が最も高くなる傾向があります。適正な保険料は年収や家族構成によって異なりますが、手取り収入の8%以内を目安としましょう。

1.2 生命保険加入率は86.3%と非常に高水準

40代女性の生命保険加入率は86.3%に達し、ほとんどの女性が何らかの保険に加入していることがわかります。特に医療保障を生命保険で準備している割合は76.2%と高く、健康への関心度の高さがうかがえます。

2. 保険種類別の加入率から見る40代女性の傾向

40代女性の保険種類別の加入率について見ていきましょう。

2.1 がん保険:加入率50.6%で男性を上回る

40代女性のがん保険加入率は50.6%と、同年代男性より高い傾向にあります。女性は30代後半から乳がんや子宮がんのリスクが高まり、特に子宮頸がんは30~40代がピークとなるため、早期からの備えが重要です。

2.2 特定疾病保険:三大疾病への備えで40.4%が加入

がん・心疾患・脳血管疾患の三大疾病に備える特定疾病保障保険の加入率は40.4%です。家族で三大疾病に罹患した人がいる方や、がん保険よりも幅広い疾病に備えたい方に選ばれています。

2.3 死亡保険:68.2%が家族への備えを重視

40代女性の死亡保険加入率は68.2%となっています。共働き世帯の増加により、妻の収入も家計の重要な柱となっているため、万が一の際の家族の経済的保障として重要度が高まっていると考えられます。

2.4 就業不能保険:認知度は低いが必要性は高まってきている

就業不能保険の加入率は7.9%と低いものの、働く女性が増える現在、長期間働けなくなるリスクへの備えとして注目されています。特に40代は働き盛りの年代であり、収入減少への対策は重要です。

3. 賢い保険見直し3ステップ

ここからは、必要な保障を確保しつつ保険料を抑える、賢い保険の見直し3ステップをご紹介します。

3.1 STEP1:現在の保障内容と保険料の総点検

まず、加入中のすべての保険を整理し、保障内容と月額保険料を確認します。40代女性の平均保険料1万5500円や手取り収入の8%以内という目安と比較し、過不足がないか検証しましょう。保障の重複や古い保障内容がないかもチェックポイントです。

3.2 STEP2:ライフスタイルに合わせた保障の見直し

現在のライフステージと将来のリスクを考慮し、必要な保障を再検討します。40代以降は女性疾病やがんのリスクが高まるため、これらに対応した保障内容になっているか確認が必要です。

また、共働きやローン返済がある場合は働けなくなったときの備えも考えておくことをおすすめします。十分な貯蓄がある場合は、過度な保険加入は避け、必要最小限の保障に絞ることも検討しましょう。

3.3 STEP3:複数保険会社での比較検討

同じ保障内容でも保険会社によって保険料は大きく異なります。医療保険、がん保険、死亡保険それぞれについて複数社を比較し、最適な組み合わせを見つけましょう。管理が煩雑にならないよう考慮しつつ、保険料節約のために複数社に分散することも効果的です。

4. 40代女性が保険を見直す必要がある理由

40代は、健康不安の高まりや、ライフステージの変化に合わせて必要な保障を見直すタイミングの年代です。

4.1 病気リスクの上昇

40代は女性特有のがんや生活習慣病のリスクが高まる年代です。特に乳がんや子宮がんは、通院での抗がん剤治療やホルモン療法が長期間必要になる場合があり、従来の入院中心の保障では不十分な可能性があります。

4.2 早期見直しによる将来のメリット

健康なうちに保険を見直すことで、より有利な条件で加入できる可能性があります。年齢が上がるほど保険料は高くなり、健康状態によっては加入自体が困難になる場合もあるため、40代での見直しは将来への重要な備えとなります。

5. 目的別保障の優先順位

ここからは、目的別に優先すべき保障について考えていきましょう。

5.1 貯蓄と保障の両立を目指す場合

お祝い金付きやリターンタイプの医療保険を活用し、保障を受けながら将来の資金準備も行えます。ただし、掛け捨て型に比べて保険料は高くなるため、収支バランスを慎重に検討する必要があります。

5.2 保険料節約を最優先する場合

掛け捨て型の医療保険とがん保険を中心に、必要最小限の保障で構成します。就業不能保険も保険期間や保障額を調整することで、比較的お手頃な保険料での加入が可能です。

5.3 老後資金形成を重視する場合

貯蓄性のある終身保険を活用するか、保険は掛け捨てに限定して余剰資金を投資に回すかの選択になります。三大疾病保険料払込免除特約付きの貯蓄型保険なら、病気のリスクにも対応できます。

6. 家族構成別おすすめ保険プラン

ここからは、家族構成別に40代女性におすすめの保険を紹介していきます。

6.1 独身女性の場合

医療保険とがん保険を基本とし、一人暮らしの場合は就業不能保険も検討しましょう。頼れる家族がいない場合、収入減少への備えは特に重要です。

6.2 共働き夫婦の場合

医療保険、がん保険に加え、死亡保険と就業不能保険の必要性も高くなります。夫婦2人の収入を前提とした生活設計をしている場合、どちらかの収入が途絶えるリスクに十分備える必要があるでしょう。

6.3 専業主婦の場合

医療保険とがん保険を中心に、家事や育児ができなくなった際の代替サービス費用も考慮した保障額を設定します。直接的な収入減少はなくても、家庭に与える経済的影響は大きいものです。

7. まとめ

40代女性にとって保険の見直しは、将来の安心を確保する重要な取り組みです。平均保険料や加入率を参考にしながら、自分のライフスタイルと家族構成に合った保障を見つけることが大切です。

女性疾病やがんのリスクが高まる年代だからこそ、健康なうちに適切な保障を確保し、同時に保険料の無駄を省いて家計負担を適正化しましょう。3ステップの見直し方法を活用し、安心できる保険プランを構築してください。

参考資料

ほけんのコスパ編集部