今月は今年4回目の年金が支給されましたが、支給額の明細を見て「年金から社会保険料ってこんなに引かれるんだ」と気になった方もいたと思います。特に後期高齢者医療制度の保険料は、毎年のように変わるため心配になりますよね。
2025年度は平均8万6306円と見込まれていますが、同時に「激変緩和措置」という負担をやわらげる仕組みも設けられています。今回は、厚生労働省の最新データをもとに、2025年度の保険料の金額や地域ごとの違い、そして安心のために知っておきたい制度のポイントをわかりやすく解説します。
1. 【後期高齢者医療】2025年度はいくらに増える?
後期高齢者医療制度の保険料は、全国一律ではなく、お住まいの地域や前年の所得によって異なります。まず、2025年度の平均的な保険料と、年金収入別に見た都道府県ごとの保険料を見ていきましょう。
1.1 【2025年度】保険料の平均は?
後期高齢者医療の保険料は、加入者全員が負担する「被保険者均等割額」と、所得に応じて負担する「所得割額」の合計で決まります。
- 被保険者均等割額(年額):5万389円
- 所得割率:10.21%
これらを基にした平均保険料額(年額)は8万6306円と見込まれています。