9月に入り、秋の訪れを感じる季節となりました。敬老の日を迎えるこの時期は、日々の暮らしや家計を見直す良いタイミングでもあります。
年金を主な収入源とするシニア世代にとって、物価の高止まりや光熱費の増加は家計の負担となり、生活の不安を感じる方も多いでしょう。
そんな中で役立つのが「年金生活者支援給付金」です。この給付金は、年金を受給している方で一定の条件を満たす方に支給され、生活費の補助として活用できます。
本記事では、給付の対象者や支給基準額、申請方法などをわかりやすく解説し、シニア世代が安心して暮らせるための情報をお届けします。
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1. 高齢者世帯の5割超が「生活が苦しい」
厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、生活意識において、高齢者世帯(※)の半数以上(55.8%)が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答し、日々の生活に経済的な厳しさを感じています。
※高齢者世帯:65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯
1.1 高齢者世帯の生活意識
- 大変苦しい:25.2%
- やや苦しい:30.6%
- 普通:40.1%
- ややゆとりがある:3.6%
- 大変ゆとりがある:0.6%
また、「公的年金・恩給を受給している世帯」のうち43.4%が、「公的年金・恩給」が唯一の収入源であることも分かっています。
さて、年金暮らしのシニア世代が一定の所得要件を満たすと「老齢年金生活者支援給付金」の支給対象となることをご存じでしょうか。