秋も深まり、日が暮れるのも早くなってきました。季節の移ろいを感じる一方で、「老後は年金だけでやっていけるのかな…」と不安に思う現役世代の方も多いのではないでしょうか。
そんなときに知っておきたいのが「年金生活者支援給付金」という制度です。これは、公的年金を受け取っていても収入が一定基準より少ない方に対し、申請をすれば追加で給付金が支給される仕組みです。
実際に対象となれば、基礎年金に数千円ほどが上乗せされ、日々の生活費の足しになります。ただし自動的にもらえるわけではなく、原則として自分で申請をしなければなりません。
この記事では、誰が対象になるのか、いくらくらい支給されるのか、そしてどのように申請するのかをわかりやすくまとめました。老後の家計を考える上での参考にしていただければと思います。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
1. もう届いた?「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」は緑色の封筒
「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。
受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。
なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合、電子申請による請求書の提出も可能です。
スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。