9月に入りましたが、来月10月15日は今年5回目の年金支給日です。年金は老後の生活を支える大切な柱ですが、それだけでは生活が厳しいと感じる方も少なくありません。実は、公的年金に加えて、一定の要件を満たすことで毎月上乗せしてもらえる「年金生活者支援給付金」という制度があるのをご存じでしょうか。しかし、この給付金は自動的に支給されるわけではありません。

この記事では、年金生活者支援給付金の対象者や申請手続きについて、図解やデータを用いて分かりやすく解説していきます。実りの秋、読書の秋、そしてお金の秋。秋の夜長に、将来のお金についてじっくり考えるのはいかがでしょうか。

1. 【年金生活者支援給付金】いつから始まった?

「年金生活者支援給付金」は、公的年金も含めた所得が一定基準以下となる場合に年金に上乗せされる給付金です。

以下の3種類の公的年金を受け取っている方が、それぞれの給付金の支給要件を満たすと受け取ることができます。

  • 老齢基礎年金:「老齢年金生活者支援給付金」(および「補足的老齢年金生活者支援給付金」)
  • 障害基礎年金:「障害年金生活者支援給付金」
  • 遺族基礎年金:「遺族年金生活者支援給付金」

2019年にスタートした比較的新しい制度で、財源として消費税引き上げ分が活用されています。