米国の金融引き締め観測の後退を好感

先週(2015年10月5日‐10月9日)、世界の主要株式市場は上昇しました。その前の週は世界的な景況感の悪化、フォルクスワーゲン問題の余波、資源価格への警戒感が市場に広がっていました。しかし、米国の9月雇用統計が弱めの数字になり同国の金利引き上げ観測が後退してから、市場はリバウンドに入りました。

株式市場は2週間前の水準を上回って週末を迎えています。資源価格及び資源国の通貨・株のリバウンドが目立ちます。日本でも、機械や商社などの株の上昇が目立ちました。TPP交渉の進展も株式市場に一定の好影響を与えたと思われます。株価の上昇で欧米の金利は上昇しています。

先週の主要市場の動き
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注:現地通貨ベース、為替は円安が+、円高が‐表示

年初来の主要市場の動き
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注:現地通貨ベース、為替は円安が+、円高が‐表示

今週は米国の企業業績に注目が集まる週に

今週(10月12日‐10月16日)は米国の主要企業の決算が本格化します。この四半期、米国の主要企業は全体として若干の減益になると観測されています。ポイントは、米国企業らしくその後の収益回復に向けていち早く積極的な手を打ってくるかどうかでしょう。日本企業の業績動向を占う手がかりにもなります。なお、その翌週には中国のGDPなどの公表が予定されています。

【2015年10月11日 投信1編集部】

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LIMO編集部