4. まとめにかえて
今回は、厚生労働省の統計データをもとに、最低賃金引き上げや社会保険制度の改正が、実際の給料格差にどのように影響するのかを解説しました。
まとめると、
- 2025年度の最低賃金は過去最大の引き上げとなる見通し
- フルタイムとパートには業種によって2〜3倍以上の月収差がある
- 「106万円の壁」撤廃で格差縮小の可能性があるが、自己負担や制度理解がカギ
ここでいう制度とは、最低賃金制度や社会保険の適用拡大、扶養控除制度など、働き方と収入に関わる各種制度を指します。そして給料の違いは、将来受け取る年金額にも大きく影響します。
今の収入だけでなく、老後の生活設計も見据えて、自分にとってベストな働き方を考える参考になれば幸いです。
参考資料
- 厚生労働省「プレスリリース令和7年度地域別最低賃金額改定の目安について」
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査(全国調査)5月確報、第1表 月間現金給与額」
- 厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」
- 総務省「日本標準産業分類(令和5年7月告示)」
村岸 理美