シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2018年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年1月8日に更新されたトリドールHDの2018年12月既存店売上高は対前年同月比96.3%と、マイナス成長になりました。

内訳としては客数95.9%、客単価100.4%で、客単価がほぼ横ばいの中で客数がマイナスとなっています。

ただし全店売上高は102.4%と、全店はプラス成長を維持しました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

今期はプラス成長月が4月と11月の2カ月に留まっています。客数は全ての月でマイナスであり、客数減が既存店売上高のマイナス成長の要因です。また客単価は下期3カ月続けてプラスとなっていますが、上期は7~9月がマイナス。12月の客単価は100.4%でほぼ横ばいとなる中、1月以降の客単価が注目されます。

一方で全店売上高は、9月を除けばプラス成長を維持しています。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落が続いています。階段状の下落で2018年12月には1,642円に到達。1月に入り1,900~2,000円まで回復しましたが、依然として下落トレンドが継続中です。

今期は客数のプラス月がゼロのため、いかに客足を回復させるかが今後の注目点となるのではないでしょうか。

トリドールホールディングスの過去1年間の株価推移

参考データ:トリドールホールディングス 月次売上高レポート

LIMO編集部