同時に考えたのが、ワンオペ育児では「子どもが触れ合える大人が自分1人しかいない」ということでした。子どもは親に愛情を求めますし、一緒に遊んでもらいたいし、お世話をしてもらう必要があり、園や学校に通うようになれば家では安らぎも求めます。そのためにもたった1人しかいない自分は、心身の余裕を持つ必要性があると思ったのです。
 
1人目のときは「テレビの音は耳に良くない気がするから自分の好きなテレビは見ない」とか、「1日中子どもと遊ばないと」と、自分の時間をゼロにしていましたが、心身の余裕があったとはいえませんでした。

「2時間たったら休む」を意識

子どものためにもしっかりと休憩時間を取るべきだと気付いた現在では、2時間たったら休むことを意識しています。
 
1日のスケジュールをざっと見ると、朝6時に起きてお弁当や朝食を作り小学生を送り出し、8時に朝ドラを見ながらコーヒーを飲みます。それから幼稚園生を送り、10時頃お茶を飲みます。末っ子と遊んでお昼ご飯を食べると昼寝をするので、その間は仕事。下の子が起き、上の子が帰宅する15時頃におやつタイムです。
 
夕方は子どもと遊んだり家事をして、お風呂に入り、18時頃子どもがテレビを見ている間に自分の好きな音楽をかけながら夕食の仕上げをしたり、仕事の残りを済ませます。19時以降は自由時間で、20時頃から寝る準備を始めます。
 
この中でも、きょうだい同士で遊んでいるときは休んだり、自分の好きな本を読んだりします。親が本を読むと、子どもが本を持ってくることもあります。末っ子が1人でいる間は遊び相手がいないので、外に出かけます。逆に夜間授乳などで自分が寝不足な日は、テレビを見てもらってその間に休みます。
 
「休日に1人の時間をもらう」という提案も聞きますが、子育ては24時間365日なので、休日がくるまで頑張りっぱなしでは持たないでしょう。毎日こまめに休むことを意識したほうが、心にゆとりが生まれるのではないかと思います。

宮野 茉莉子