株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時+300円超高も最後はやや失速
2019年1月8日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,204円(+165円、+0.8%) 続伸
- TOPIX 1,518.4(+5.9、+0.4%) 続伸
- 東証マザーズ総合指数 887.5(+28.0、+3.3%) 大幅3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,304、値下がり銘柄数:761、変わらず:63
- 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
- 昨年来高値更新銘柄数:2、昨年来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は15億5,257万株、売買代金は2兆6,752億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。米国株の続伸を受けた買い戻しが優勢となりましたが、米中貿易摩擦の先行きを見守る模様眺めムードも強かったと見られます。
売買代金は活況の目安と言われる3兆円には届きませんでしたが、まずまずのレベルだったと言えましょう。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。前場の半ばには一時+67円高と伸び悩みましたが、後場に入ってから上値を追い始め、後場半ばには一時+308円高まで上昇する場面が見られました。ただ、その後に失速した結果、続伸とはなったものの、やや物足りない終わり方になったようです。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりましたが、上昇率は日経平均株価を下回りました。
東証マザーズ総合指数は大幅3日続伸、売買代金は6日ぶりに1,000億円超え
東証マザーズの出来高は6,793万株、売買代金は1,043億円となり、いずれも前日より増加しました。まだ本格的ではないものの、個人投資家の物色意欲に改善の兆しが見られ、売買代金は6日ぶりに1,000億円を上回っています。
また、総合指数も+3%超高の大幅上昇となり、これで3日続伸となりました。取引時間中には900ポイント回復が視野に入る場面もありましたが、引き続き個人投資家の物色意欲の回復が大きなカギになると思われます。
ソフトバンクGが一時+6%超高の急騰、オリンパスも一時+9%高に迫る高騰
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が一時+6%超高の急騰となり、終値も+6%高に迫る久々の急騰となりました。
なお、昨年上場したソフトバンク(9434)も値を上げて6連騰で引けましたが、依然として公開価格(1,500円)を下回ったままです。
また、ハイテク株ではオリンパス(7733)が一時+9%高に迫る高騰となり、自動車株ではホンダ(7267)が大幅高となったのが目を引きました。さらに、前日に爆騰した武田薬品工業(4502)も小幅続伸となっています。
一方、資生堂(4911)と花王(4452)が揃って大幅下落となり、ファーストリテイリング(9983)も値を下げました。また、小売株も相対的に売りが目立ち、しまむら(8227)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)が大きく値を下げています。
新興市場(東証マザーズ)では、そーせいグループ(4565)が値を飛ばして久々にストップ高で引け、キャリア(6198)も一時ストップ高となる爆騰となりました。一方、シルバーライフ(9262)は暴落してストップ安となり、マネーフォワード(3994)も大幅安となっています。
葛西 裕一